社員主体の取り組み
現在、当社では社員主体の多様な取り組みを実施している。今回は、そのなかでも「社員総会」と「委員会活動」について紹介したい。
9月20日、全社員が神戸に集まり社員総会を実施した。社員総会とは社員が主体的に作り上げる全員参加のプレゼンテーション大会「SED」と「全体会議」を行い、年に一度、全社員が集まって交流する貴重な場となっている。
前半は「Share Engagement Design」と題し、「シン・エナジーの新しいビジネスモデルは?」「幸せに働くとは?」などをテーマに13人のスピーカーが登壇。入社1年目の若手社員から、ベテラン社員まで全員が会場を沸かせてくれた。
「SED」では、まず部署や役職に関係なく振り分けられたグループに分かれる。そのグループ別でテーマに沿ってどうすれば会社が良くなるかを自由に考え、発表する。この考えをまとめていく過程が難しい。テーマはさまざまで、創造性と実現性のバランスを考えながらアイディアを出していかなくてはならない。
そこで出たアイディアで、実現に至ったものもある。「39DAY(サンキューデイ)」といって、3と9のつく日に日ごろの感謝を積極的に伝えようという取り組みだ。意識的に「ありがとう」と伝えることで良い雰囲気を作り出し、コミュニケーションの活性化にもつながる。今後も、こうした社員発のアイディアを形にしていくのが、この「SED」という場であってほしい。
もう一つは「委員会活動」である。現在「イノベーション推進委員会」や「生産性向上委員会」、さらには「文化スポーツイベント推進委員会」など多様な委員会が存在する。社員の生産性を上げたり、余暇活動を充実させたりと、オンとオフのメリハリをつけることを大切にしている。
昨今は「働き方改革」がもてはやされているが、当社は「働き方憲章」を掲げ、独自の切り口で生産性を上げることに取り組んでいる。そこで、委員会の出番だ。「生産性向上委員会」は、残業時間が多い人はどういった作業に時間がかかっているかや、業務の自動化(IT化)ができる部分がないか部署からヒアリングを行う。「イノベーション推進委員会」はコミュニケーションが取りやすくなる雰囲気づくりや社内風土の醸成を担う。最近では、新しい行動指針を定めるにあたって、どんな内容がいいか全社員に問いかけ、社員の意見を取り入れながら委員会が中心となって行動指針を作り上げた。他にも、観劇をしたり、休日に有志でスポーツイベントに参加したりとオフタイムの充実に力を入れる「文化スポーツイベント推進委員会」などもある。
このように社員が主体となり、ボトムアップ型の委員会活動を展開している。自分たちで考え、動き、それが少しずつ会社や働き方を変えていくことにつながっていく。
イノベーションや新しいアイディアの芽は急には育たない。種まきをして水やりをして、地道に育てていった先に見えてくるものである。そのために、私たち社員は今日も種をまく。
■プレゼンテーション大会「SED」
■「文化スポーツイベント推進委員会」の活動でスポーツを楽しむ